人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2007年 02月 04日
草スポーツチームを続けること
アルの練習に区営体育館まで行くと、体育館の予定がビッシリと詰まっている。最近でこそフットサル熱が高まり、昨日もみんなフットサルチームの予約ばかりだったが、そもそもは卓球であったり、バドミントンだったり、バスケだったり、あらゆる団体が使っている。横浜市だけでなく、ウチの川崎も、もちろんそう。おそらく日本には、無数の「草スポーツ団体」が存在する。

みんな、どういう運営をしているんだろう。以前そんなことを考えて、アルの練習後に、他のチームがやっているミーティングなどじっと観察したりしてた。その内容や温度もさまざまで、予定や方針をきっちり決めているような雰囲気もあれば、そうでない団体もあったりした。
ウチはたぶん、そういった団体のなかで、比較的きっちりと運営をしている団体だと思う。今年になり、その運営手法が個人ワザでなく、誰でもしっかりとまわせるようになってきた。

年初に加入メンバーを募集したなかで、来ていただいたある1名は、現在ミックスチームに所属していて、運営が思うようにすすまず、解散間際だという。
彼が一度参加してくれて、その後の彼からメールで、ウチに好印象を持っていただき、その後もいまのチーム運営が思わしくなければ、引き続き練習に参加したい、といってくれている。アルとしてはうれしい限り。ウチのチームが客観的に認められていること自体うれしいし、もちろん彼にこれからも来て頂きたい、と思う。
しかし一方、こういった事実に触れると、チームを続けることの難しさや、ある種の複雑さも、同時に感じる。

アルティスタでは、今は古株に代わって運営メンバーも一新、多数の新メンバーも加入したが、今年度3度目の練習をおこない、引き続きいい雰囲気で活動を続けられる手応えを持っている。
ウチのチームの活動を支えるのは、「メンバーの情熱のベクトルが同じ方向であること」と「運営手法のカスタマイズ化」。そのいずれが欠けても、ウチのチームは存続しないだろう。今でこそ軌道に乗ってはいるが、これを築きあげるまでに5年あまりの月日を費やしている。

いま、どの団体も苦慮しているのは、「運営のシステム化」。・・・コートの確保だけでも、結構な手間がかかるのが現状。アルでは、コート確保はもちろん、年間活動計画、練習内容の立案がその場当たりにならないようにすすめており、また誰が練習を欠席してもそれが遂行できるように運営基盤を整備してきた。
しかし、これらを支えるのはやはり、運営メンバーを中心とした、メンバー全員の「情熱」。メンバー個々を取り巻く環境が違ったとしても、この情熱のベクトルが同じで、かつ同じ方向を向いていなければいけない。運営側はそれを牽引する上で、どうしてもそれ以上の気概やパワー、労力が必要になってしまう。ウチも運営メンバーの世代交代を図る上で、練習後に何度も何度も議論を重ねてきた。(ホンネでは「こんなにミーティングばかりするより、ただフットサルをしたいだけなのに・・・」と思っているだろう。)
アルティスタは、メンバーの情熱と積み重ねた紆余曲折に支えられて、今年もまたフットサルがやれている。この先、今いるメンバーがいなくなったとしても、たとえウチがミックスチームになったとしても、ウチの今のコンセプトは変わらないでしょう。

フットサルや先述のスポーツもふくめ、年齢や気持ち、置かれた環境において、「峠を越えた」段階でもなお、情熱を持って取り組みたいと思って実行するスポーツはすべて、「生涯スポーツ」。それはスポーツだけが目的ではなく、健康維持、いろんなひととの出会い(、ひょっとしたら社会勉強?)、いろいろな目的とそれに応じた位置づけが、団体の数だけある。そして、その団体がどういう色のチームなのか、経験やおかれた状況により変わりやすいという以上に、そこで取り組むヒト自身の環境も、それ以上に大きく変化する。

上述のチームだけでなく、運営目的やメンバーの温度差がもたらすグラツキによって、活動の継続や存続自体危ぶまれているチーム、そして、なくなったチームを何度も目の当たりにしてきた。今ふと振り返り、最近思ったのだが、せめて、ウチのチームだけは、いま所属するメンバーのために、これから加入してくれるメンバーのために、いつまでも、大事なことをブレさせないようにしてゆきたい。そしてまた、私にフットサルをさせてくれる場が、5年後も10年後も残っていてほしい、と。

by fcartista | 2007-02-04 13:57 | チームイベント


<< 2/3 練習報告      1/27(土) 練習報告 >>